アイカツ!第2話『アイドルがいっぱい!』
アイカツ!第2話『アイドルがいっぱい!』
脚本:加藤陽一
作画監督:野口寛明 末永宏一
絵コンテ:矢野雄一郎
演出:小山田桂子
挿入歌
・アイドル活動!
作詞:uRy 作曲・編曲 田中秀和
いちごとあおいがスターライト学園に入学し、アイドル活動を開始する。
入学早々、神崎美月の一日マネージャーをかけ、いちごとあおいでオーディションを受けることになる。
・アイドルの世界の現実
本話のテーマは、アイドルの世界の現実だと思う。
いちごとあおいのオーディションに向けた練習のシーンの描写や、いちごのライブでの失敗など、天才肌だが積み重ねの足りないいちごと努力を重ねてきたあおいが対比され、アイドルの世界が簡単なものではないことを感じさせている。
また、トップアイドルである神崎美月からもアイドルの世界の現実について語られる。彼女が語るアイドルの世界は、勝者の裏には無数の敗者が存在する、孤独の世界である。
初めて学園に入る際、「どんなことがあっても友達だよ。いちご」と言っていることから、あおいもアイドルの世界が勝負と孤独の世界であることを理解していると思われる。
・『一緒に』夢を追いかける
しかしながら、いちごとあおいは決して孤独に向かおうとはしない。あおいは、いちごに頑張れる理由を問われた時、アイドルに昔からという理由とともに、いちごと一緒に夢を追いかけることが出来るからと答えている。また、 オーディションであおいの勝利が決まった時、いちごの最初の台詞は「おめでとう!」であったことからも、勝者と敗者という関係を超えともに夢を追いかけようとする姿勢が見て取れる。
この先この二人がこの問題に対してどう立ち向かい、どういう答えを出すのか、この作品のテーマの一つを感じさせる話であった。
後に結成されるソレイユが、このテーマに対する答えなのだろう。